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2. 海外不動産売却 その1:MLS

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最も一般的な方法は、Multiple Listing Service となるでしょう。

これは州の不動産免許を所持していて、尚且つ州の不動産協会に属している一般的にリアルターと呼ばれる人間を通じての売却方法です。

日本と違い、通常買い手は不動産手数料を負担しません。売り手だけが負担します。
リアルターのコミッションは、おおむね売買価格の4%から10%くらいです。特に法律で定めているわけではありませんので、物件の価格に応じて、あるいは各不動産会社の方針によって、このコミッションは様々です。中でも一番多いのは、6%というコミッションのリアルターでしょうか。

売り手は、リアルターと専任媒介契約をします。日本のように契約の種類はたくさんありません。全て専任専属契約です。

売りに出された物件は、不動産協会員用の特別なインターネットサイトに登録されます。(不動産協会員に与えられたパスワードでしか見ることはできません。)

買い手のリアルターは、自分の会社からどのリアルターの物件も見ることはできますので、自分の会社に問い合わせがあった購入希望者に対して、全州の物件を紹介することができます。つまり買い手は一人のリアルターと出会うことにより、全ての物件を探すことができるのです。(これもあちこちの不動産会社で探さなくてはならない日本とまったく違う点です。)

 

地域、金額、を打ち込めば、たちどころに同地域の売り出しが、安い順に出てきます。

写真はもちろん、動画、物件詳細、広告掲示日数、担当リアルター、コミッションの%等々非常にこと細かく出てきます。

コミッションの%が記載されているのは、これは実は買い手のリアルターのためでもあります。たとえは6%のコミッションの場合、その半分の3%が買い手のリアルターに渡るのです。ですから、買い手のリアルターも4%の物件よりは、10%の物件のほうを紹介したくなるのは仕方のないことです。


売り手である所有者は、できればコミッションの低いリアルターに頼みたいのですが、このように低ければ低いなりのデメリットもあります。

また通常リアルターは、このようなインターネットサイトに登録するだけではなく、雑誌、新聞、看板等、いろいろ手を尽くして売り出しにかかります。

コミッションは成功報酬ですから、売れなければ1セントにもならないからです。


でももちろん中には、そういう企業努力をしないで、サイトにUPした後は何もしないリアルターもたまにはいます。
値段の低い物件で、売れても3%じゃ、看板立てたらアシが出てしまう、そういう理由も確かにあります。

12、000ドルで売り出している物件が10、000ドルで売れたとします。コミッションは6%、売り手と買い手の各リアルターが頂くのはそれぞれ3%、つまり300ドル(3万円ほど)です。そこからそれぞれ所属している不動産会社にマージンを支払い、自分の取り分はとなれば、手弁当で看板とかを出していたら、正直赤字です。
ですからこういう場合には、リアルターが買い手のリアルターも兼ねようとしたり(買い手のリアルターも兼ねたら6%まるまるですから)、いっそコミッションを上げて、その分売る努力につぎ込んだり、皆いろいろ考えます。

Multiple Listing Serviceのサイトを見ていると時々、125日目、350日目という掲示日数が横に付いている物件があります。
所有者とコミュニケーション取れているのかな、と心配になります。
とにかくこういう場合は、その物件の売り出し価格が実際に売れている近隣物件の価格と大きくズレていることが問題です。

売り出し価格が高過ぎるのです。


特に現在のような不動産不況時だと、このズレは所有者にとって、本当に大きなダメージになります。
最初から、少なくても100日前にもっと的確なアドバイスをして相場の価格にしていたら、もっと早く売れていたでしょう。今になってこの値段を修正したところで、100日前に売れていただろう価格よりも既にずっと低くなってしまっているのです。

良いリアルターを見つけるコツは、正直何とも言えません。
コミッションが安ければ良いか、とは前途したように必ずしも言えませんし、結局高くても安くてもどちらにも良いリアルターもいますしズボラなリアルターもいます。
事前に金品を請求するリアルターはどうかとも思いますが、それでもきちんと売れれば、所有者から言われるがままの価格でMultiple Listing Service上に放置しているリアルターよりも、ずっとマシだと思います。
何よりも「売れる」ことが売り手にとっては肝心だからです。

大切なことは、きちんとコミュニケーションが取れていること、現状をはっきりと伝えていること、自分のコミッションの高さ(もしくは低さ)に対してその理由付けが明確であること、そのくらいです。

 

あとはやはりどんな仕事もそうですが、そのリアルターがどういう人物であるか、それに尽きるような気がします。 

今、LISTINGしている貴方、UP後何日経過していますか?
その間何度リアルターとコミュニケーションしましたか?
相場は日に日に落ちていっているのに、今の価格のままで本当に大丈夫ですか?

実は中には、専任契約、既に過ぎたまま、リアルターもそのこと忘れているということも、あるのです。

過去を振り返っても仕方ありません。遠い先を願っていても仕方ありません。

今売れるなら、今売れる最高の価格で売りたいものです。本当はそのためにリアルターは存在しているのです。

 


3. 海外不動産売却 その2:自分で売る

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FOR SALE BY OWNER とは 、読んで字のごとく所有者自身で売却することです。

自分でホームページを作ったり、新聞に載せたり、看板を立てて、週末にオープンハウスをしたりして、購入希望者を見つけ、エスクローを開設し、登記へとすすめていくことです。

現地ではこの方法で売却する人は少なくありません。(自分の家のペンキを自分で塗ったり、大工仕事をしたり、あちらの人は普段から自分のことを自分でやることに慣れている人が多いのもその理由の一つかもしれません。)
ですが、日本人所有者は基本的に不在地主や短期間滞在者が主ですから、この方法は不向きです。また日本の人は、多少お金が掛かっても、専門の人間に依頼することを、厭わない人が多い気がします。(他意はありません。帰国子女の一人としての感想です。)

でも、日本に居ながらリアルターを通さずに(コミッション無しで)売却する方法はあります。

 

 

古本とか中古車とか、そういうものを買い取ってくれる業者ありますよね。
そういうことと同じことです。

会社や個人に直接売却すれば良いのです。

登記方法は上記FOR SALE BY OWNERと同じです。

後はその不動産がある州のエスクロー会社に登記を委託するのです。

個人に売却する場合の価格の設定は、今実際の市場相場を基準に、買いたいという人と折り合いをつけ決めれば良いでしょう。
不動産ですから、決まった価格はありません。買いたい人と売りたい人の双方が納得すれば良いのです。


早く手放したい人、人気のない場所の不動産は、当然買い手が強気ですので、相場よりも安価でも致し方ないでしょう。

また逆に人気の場所は買いたいという人が多いでしょうから、オークションと同じ様に価格がつり上がっても、買った人は満足するのではないでしょうか?

問題は、古本とか中古車のように、海外不動産の下取り専門業者が相手の場合です。
業社ですから当然利益を生まなければなりませんので、下取り金額は相場より下がります。それに相手はプロですので、相場の価格を基準にと言っても、こちらにはなかなかそれを知る手立てすらないのが実情ではないでしょうか。

但し業者の場合、メリットは即金であることが大きいです。
リアルターを使い、売却する場合には当然買い手が現れるのを待たねばなりません。

買い手市場の今、そうそう所有者の条件で購入してくれる買い手など現れません。

売却希望価格の7割減の価格で申込みがくることも当たり前ですし、その申込みもいつ来るやら、、、です。

そういう中での下取りですから、即金、これはやはり大きなメリットです。

ただ、一つ確かめておく必要があるのが、登記手続き(エスクロー)です。
誰がやるのか、です。


個人売買の場合は、それは当然当事者がやらなくてはなりません。
しかし書類も手続きも英語です。エスクローは第三者機関ですから、売り手、買い手、実は自分たちでやるべきことはかなりあります。
また売り手が日本人の場合、日本での手続き、外国人ならではの手続きもあります。そういうことは自分でやらなくてはならないのです。


ですから、そういうことをその下取り業者がやってくれるのかどうか、やってくれるとしたら、それに手数料が発生するのかどうか、これも確かめておかなければならない点です。


メリット、デメリットはどういう方法にも存在します。
ですからまずは自分の最優先事項をはっきりと決めることが肝心です。(何よりも早く売りたいのか、何よりも高く売りたいのか、手数料を負担しない代わりに煩雑な手続きは一切自分でやるのか、一切面倒なことはしたくないのか、全て代行してもらうのか、それとも売却のみで後の確定申告等は自分でやるのか、、、、などなど。)


4. 海外不動産売却 その3:下取りとエスクロー

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下取り、と一口に言っても様々です。
   
何ヶ月、何年もリスティングされている、言葉は悪いですが、需要のない値段の付かない物件を、それなりの価格で引き取る場合もあるでしょう。

あるいは現地のマーケット事情に詳しくない日本人所有者から、マーケット相場にはるかに満たない金額で買い叩く業者もいるかもしれません。(これは問題のある業者ですが、現実にいます。)

他には税金等の滞納により抵当権の付いた物件を、その負債を肩代わりして引き取る。エスクロー外金銭取引と銘打った、日本の税金対策のための実質の無償譲渡等々、、、。

考えられる限り実に多種多様なケースが考えられますが、しかしながらそのほとんどのケースにエスクローを使うということは基本的に変わりません。
もちろんエスクローを使わなければ必ずしも登記できないことではありません。たとえば身内間の譲渡や相続による譲渡などは通常弁護士を通し、登記所、裁判所で登記します。
それにエスクローを主体で登記をするのは主にハワイ、カリフォルニアなどの西地区で、東地区では弁護士を通してということは多いですし、またカナダでは弁護士による登記が一般的です。



最近インターネットで買い物をする人が増えてきましたね。(実はここにエスクローが使われていること、最近増えてきました。)

とても便利で気軽なサービスですが、街中での対面の買い物と違い、相手が見えませんし、店舗も本当にあるのか不安と言えば不安です。

 

お金を支払っても、果たして本当に商品が届くのか、その商品は記載と同じものなのか。

対面販売にはない不安が、消費者にはあります。逆にお店側としても、果たしてきちんと代金を支払ってくれるのだろうかという不安は常にあるでしょう。

よくよく考えてみますと、この不安は不動産取引にそのまま当てはまりそうです。

買い手は、この不動産は本当にこの売り手所有の不動産なのだろうか、何かの担保に入っていたりはしないだろうか、税金等はきちんと納めているのだろうか、そういうことをふと思いめぐらせるかもしれません。


逆に売り手は、この人ローンで買うっていっているけど、本当にローンの審査通るのだろうか、途中で登記手続きがストップなんてことにならないかな、そう思うこともあるかもしれません。

エスクローはそういう場合にとても有効な手段なのです。

エスクローは第三者機関です。

売り手の不動産の詳細を調べます。買い手の購入財源を調べます。その上で問題がないと判断して、初めて登記を代行します。

そして登記後、物件はエスクローの母体となっている保険会社等で発行されるタイトルインシュランスにより、保護されます。

簡単に言うと、エスクローは売り手から物件の権利を預かり、買い手から購入資金(もしくは財源根拠)を預かり、その両方を調べて問題がなければ、登記完了と同時にそれらを両者に今度は別々にお渡しするという仕組みです。

エスクロー費用はだいたい物件価格の1%から3%くらいが標準で、売り手、買い手で折半します。(契約によってはどちらかのみが負担ということももちろん可能です。)

売り手買い手の当事者間だけで売買が可能な日本のシステム、そしてなかなかお互い本音を言えない日本人の性格を考えると、このシステムは日本人にこそ合っているような気がします。


それから最初に言いました下取り業者についてですが、

いくら英語だからと、いくら外国だからといっても、所有者自身でもプロの業者下取りの誘いにのる前にやるべきことはあるように感じます。


5. 海外不動産売却 その4:下取りとリスティング

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いくら英語だからとかいくら外国だからといっても、プロの業者下取りの誘いにのる前に、所有者自身でも、せめて過去数ヶ月間の実際に売れた近隣同程度の物件の履歴、そのくらいは調べておかなくては相手の思うツボです。

「情報」は、現代において最大の武器であり、防護です。

インターネットで検索しても、特にハワイ不動産に関してなら、日本語でたくさん現地のHPを見ることができます。日本人リアルターの個人ブログも多いですし、そういうのにたとえば直接メールで問い合わせしてみても良いじゃありませんか?

その際リスティング価格だけを丹念に調べている所有者も意外に多いようようですが、しかしリスティング価格は所詮広告掲示価格です。実際の売買価格ではありません。(でもそれでも調べるだけりっぱです。)

リスティングされている物件というのは本当にまちまちです。

必ずしもそこに掲示している全ての所有者が本当に真剣というわけでは残念ながらありませんし、当然その場合はきちんとマーケットリサーチをした上、現実的に売れるだろう価格で掲示しているわけではありません。
あまり急いで売る必要がない人、たとえ売れなくても構わないからこの線だけは、この金額だけは、絶対に譲れない人、あるいは特に考えはないけど、何となくとりあえず売り出している人もいます。(売れたらラッキーぐらいな人)

たとえばその下取り業者さんがまともな業者さんなら、過去半年間の売買履歴を教えてくれませんか?とでも言えば必ず詳細を報告してくれるはずです。

 

 

いろいろやって所有者自身でもしっかりと情報を調べた上で、そして現在のこの流動性の激しいマーケットの中で、双方で折り合いを付けて下取り金額を交渉してください。


実は、やり方如何によっては、下取りは本来売り手にとっても便利な方法といえるのです。

仲介でまともにリスティングをしたら、もちろん各種手数料はかかります。
また仲介の場合は当然一般の購入希望者が相手ですので、相手の購入条件は実に多種多様です。
測量費用、しろあり検査、清掃代金、修繕費用等の売り手全額負担希望に始まり、解約自由、(エスクロー費用の負担率によっては、勝手に解約された上に、所有者がエスクロー費用を負担しなくてはならないという事態も考えられます。)登記期間の延長要請、長期化等々。

ですから一概に買い手の購入金額だけで全てを判断したら、ネットでは却って損をするケースもあるのです。
実質入金金額と契約事項をしっかり把握しないと、最後に笑えないケースは実は少なくないのです。

また特に現在のような不動産不況時ですと、下取り業者の希望額が著しく低く感じて、ついついリスティングすることを選択してしまいがちです。

しかしながらリスティング後、実際に購入希望者が現れるのが一年先になって、その金額が一年前に下取り業者の提示した金額よりも結局低かったということもあるのです。
そのうえ、ローン条項、各種買い手にとって有利な契約内容がついていたらもう目もあてられません。

以前にも言いましたが、やはり自身にとっての最優先事項は何なのか、それをあらかじめはっきりと決めてから選択すべきと思います。

そのゴールのためには、いったい自分にはどの方法がベターだろう、そういう考え方で売却は行なったほうが良いと思います。

ベストな方法というのは残念ながらないと思います。
あなたの目的にどの方法があっているのか、まずはそこからです。


6. 海外不動産売却 その5:公示価格と路線価

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ハワイ不動産の売却のご依頼を頂く際、ほとんどの方から、「公示価格」や「路線価」はいくらですか?その地域は今一坪いくらですか?という質問を受けます。

でも、、、、ハワイには公示価格も路線価もありません。


ハワイと日本、いろいろ異なることがあります。

たとえばハワイでは、土地を整地して、水道電気などインフラを引き込んでから売り出すということは余りしません。

高い木々が生い茂っていても、傾斜や穴ぼこがあっても、そのまま売り出されています。

ですから電気などは建築時に改めて引き込まなければなりませんし、水道は元々ない、そういう地域も珍しくありません。

それから日本と違い「分筆」というものはありません。ですから一区画の広さは日本の常識を超えています。
ほんの1ブロック違うだけでも、樹木の生え方、土地の傾斜、景色、環境、はまったく違っていることもよくあります。

ですからプロのリアルターがアドバイスする売り出し価格も、たとえお隣同士であっても当然違ってきます。

 

 

ハワイには公示価格も路線価はありませんが、税務署が固定資産税を徴収する際に定める評価額というものはあります。

その場合、特に土地に関しては同地域の同面積の区画は基本的に皆同じ金額になっています。

しかし現実の売買にそれは反映されませんし、先程の説明のように同じ評価額だから同じ条件、同じ価格ということにはなりません。


3年ほど前の米国不動産好景気の時は、その評価額の数倍の取引という区画もありましたし、また今のこの不況時はその反対に数分の1以下での取引が普通となってきています。

どちらにしてもこの評価額は日本の路線価とは意味合いがまったく違うものです。

少なくともこれを基準に売買を決める人間は好況期にも不況期にもおりません。

逆にこの価格が高いと毎年収める固定資産税の額が高額ということで、敬遠される要因にはなります。


ですから、同じ税金を払っている区画であっても、隣近所に良い家が建ったり、木々が少ない区画であったりすれば、当然購入希望者は増えますから、リアルターは高めの売り出し価格をアドバイスしますし、その逆も然りです。


それでは「売却時」は、ただリアルターのアドバイスだけを頼るしかないのか?

自分なりの基準、それを考える指針のようなものはないのか?

それはそうです。もしもあまり良くないリアルターにあたったら、どうしたらいいのか、、、。そう思ってしまいますよね。

MLS(不動産売買のための共通データベース)には、現在の売り出し、契約過程、売却済み、それぞれ分かれて記載されています。そしてその情報はとても詳細に記されています。

ですからたとえば現在の売り出しのところを見て、売出期間121日と書いていたら、MLSに載せてから既に121日経過の物件ということで、そこまで長期間売れずに残っているということは、つまり売出価格そのものが現在の市場とかけ離れていると判断しても良いかと思います。

また売却済みを調べて、(売出していた価格と実際に決定した売却価格が載っています)この半年間に同地域でどれほどの売買件数があったのか、実際に売却までこぎつけた区画はどういう価格帯が主だったのか、そういうことも調べることができ、そういうことに基づき客観的に売出し価格を決めることも可能です。

またリアルターは過去の市場のデータはもちろん、近い将来その地域には何が起こるのか(例えば水道が引かれる、逆に電気の供給が制限される等)を事前につかんでいることがあるので、だとしたらよりその地域に根ざしたリアルターの方がもっと正確な情報とたくさんの地元の顧客をつかんでいる分、より好条件であなたの大切な資産を取り扱うことができやすいということも考えておく必要はあるかと思います。

つまり路線価や公示価格がない分、ハワイの不動産売買はリアルターとの関係が最も重要になってくるのだと言えると思います。

日本語ができるから、名の知れた大手会社だから、それだけで判断することはなく、(日本語ができるだけ、膨大な物件を扱っていて小さな物件は埋もれがちになりやすい、ということもありますので)、どういう情報をあなたにもたらし、具体的にどういう方法で売買をするのか、是非ともそこを大切にしてご判断下さい。

203日、175日、ただ掲示されたままのあなたの大切な資産がMLSに載っています。

経過説明はありますか?
現在の市場説明はありますか?

そうしている間にもあなたの近隣の区画は、あなたより先に買い手が決まっていくということもあるのです。

 


7. 海外不動産売却 その6:注意点

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ハワイの不動産を売却する時、特に日本人は注意しておくことがあります。

それはハワイは「専任契約しかない」ということをきちんと認識しておくことです。

日本の不動産契約の場合には「一般契約」といって、いくつもの不動産会社に売り出し依頼をすることができる制度があります。
その感覚でついついハワイの場合も、と考えがちですが、それはできません。

ハワイには専任契約しかないのです。


売り出しにかけてもなかなか売れないことがあります。
価格や他の条件で折り合いが付かないままいつしか半年一年が経過していくということがあります。

そんな時たとえばあなたは何かのきっかけで知り合いに自分のハワイ不動産のことを話し、その知り合いが欲しいと言ったとします。

売買契約締結です。

ハワイのリアルターは何もしていません。

でもこの場合も仲介手数料の支払い義務はしっかり発生するのです。

 

 

「おいおいリアルターが何もしてくれないから自分で苦労して売ったんじゃないか」、と言っても、そこは契約社会のアメリカです。通用しません。

もしあなたがリアルターに内緒で登記をしようとしてもエスクロー手続き時に発覚します。
エスクローは悪いところも良いところも全て調べる中立な第三者機関です。このことはどうか穏便に、はできません。

もちろんエスクローを使わずに登記することも、できないことはありません。
弁護士を通したクイットクレームによる登記で譲渡した場合がそれです。必ずしもエスクローを通さなくてもそのまま登記所に持ち込み登記できます。
でもあなたがリアルターに内緒で登記したことはいつか発覚します。そしてその時点でペナルティーを加算された請求書が届くでしょう。また最悪訴えられる場合もあります。
そこは日本とは全く違うのです。厳しいのです。

それから購入する際にも、同様のことを気に留めておいて下さい。

ハワイは一般的にMLSにて売買を行ないます。


このMLSはハワイ不動産協会に加盟している不動産業者が自分が請け負った売り出し物件を登録するデータベースです。
ハワイ州全ての売り出し物件のデータが入っています。
ですから購入希望者は一軒の不動産業者に足を運んだだけで州全ての売り出し物件を知ることができます。

日本のようにあちこちの業者を歩き回る必要がないのです。

しかしながらこういうシステムは、当然日本人の方は知りません。ですから日本の時と同じ感覚で何軒もの不動産会社に足を踏み入れます。
4軒でも10軒でも次々にあちこちの業者に足を運び、物件の資料をリクエストし、内覧希望をします。でも結果はどこにいっても同じ物件を案内されることになります。何しろデータの出所は同じですから、当然です。

もちろんこういうことはハワイの不動産業者にとっても喜ばしいことではありません。
互いに無益な手間と時間だけを費やすことになるからです。

ですから、購入時も物件視察の段階で、専任契約を結ぶ不動産業者もいます。こういうお互いの不利益を防ぐためです。


このようにハワイでは、売る場合も買う場合も、特定の一人の人間を代理人として雇用して、行なう習慣があります。

日本の方にとっては慣れない習慣ですから、中にはそういう契約をすると必ず買わなくていけないんじゃないだろうかと思い込む人もおりますが、もちろんそうではありません。

買う買わないは当然ご本人の意思です。何しろ契約社会ですから、実際の売買契約書に署名しない限り、売買について何の拘束力もありません。

それにこの代理人雇用は実はあなたのためでもあるのです。

これを行なうことにより、あなたはもう不特定多数の冷やかしの見学者ではありません。

依頼された代理人は正々堂々あなただけのために物件を探すことができるようになるのです。
あなたは条件と希望を伝えるだけです。
それに合う物件を膨大なデータの詰まっているMLSから探し出してきてくれます。
もし気に入った物件があれば、あなたの代理人である買い手のリアルターは、売り手のリアルターに対し、あなたの条件で申込みを入れます。
何も売り出されている条件と同じで購入する必要はありません。どんどん自分の希望を主張してください。ディスカウント、登記日数、測量について等。

相手が受け入れるかどうかは分かりません。でも言わないよりは言ったほうが得です。言ってみて相手が受け入れてくれたら、ラッキーというくらいでも構いません。それにあまり無茶苦茶なリクエストには我々代理人が、これはちょっと、、、と意見を言います。ですから遠慮なくまずご自身の希望をおっしゃってください。

そして当然売り手もそのままあなたの申込みを受けません。
今度は逆申込みをしてきます。これは了承できる、これは駄目、これはもう少し考え直してくれないか、、、などなど。そうして何度か散々遣り合って、折り合いが付けば契約締結ですし、もちろん流れることもあります。

売り手の代理人は契約に基づき売り手の利益を守るためだけに交渉代理します。そしてあなたのために買い手の代理人があなたの利益のためだけに交渉代理します。

代理人雇用というのはつまり、そういうことのためなのです。
「私はあなたの味方です」それを文書化したものなのです。

これは弁護士との契約と似ています。
クライアントの利益が最優先、それがこの契約の目的です。

二股三股掛けられる日本。

でも実は業者だって二股三股掛ける人にそれほど真剣に対応なんかしていません。


追伸:売り出しの専任契約、その条件に特に決まりはありません。
ですから期間は最初に決めることができますので、よくよくお考えの上お決め下さい。
また内容の分からない書類への署名は金輪際しないようにしてください。
後で必ずトラブルの原因になります。
そこは契約社会ですので。

 

 


8. 子供と二人で、バケーションレンタルに出かけませんか?

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ハワイの杜へようこそ。

どんな旅行されていますか?
ハワイに行くならワイキキの背の高い真っ白なホテル?オーシャンヴューでハワイアンミュージック、良いですよね?カラカウア通りを闊歩して買い物して食べて飲んで、素敵です。

例えばお父さん。それから高校生のお嬢さん。普段あまり会話が無くて、たまにはハワイへ2人きり、行ってみたいと思ってみたことありませんか?

海辺で2人は意外に間が持てないこと、ありますよね。お子さんがもっと小さい時ならまだしも、何となくやっぱり照れくさい。海辺のレストランでたくさんの日本人カップルに混じり、2人向かい合ってカラフルな色のジュースを飲むことも、観光客でごった返したお店の中で娘のショッピングのお供も、、、何となくビミョーです。お嬢さんも同じ気分です。

海は良い、空も良いぞ、風も気候も申し分ない、でも人が多すぎ、日本人が多すぎ。ここは原宿か渋谷か!!


例えば、ハワイの杜を訪ねてみませんか?

そこは田舎です。遠い昔の日本の移民たちの息吹がまだ残っているそういうところです。
レンタカーで一時間、ナイキもニーマンマーカスもそこでは???です。

道端でとれたてのフルーツ、蘭、手作りの貝殻のアクセサリー、そういうものが時々売られています。車をとめてマンゴーを買って、露天のおばちゃんに切ってもらって2人でパクついてください。

辺りには誰もいません。たまに貴方たちと同じ様な旅行者がいたりもします。

本土からヨーロッパからの親子です。気軽にハーイ、アロハと言い合ってください。

この青い空の中で久しぶりに会えた同胞です。親しみを持てると思います。

 

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写真の家は一日100ドル。オーシャンヴュー、家具付、3部屋あります。鍵はドア横の隙間に隠してあります。

中に入ると手書きのウエルカムカードが蘭の花束とともに添えられています。

お父さんは1階に、お嬢さんは2階にそれぞれ荷物を置いて、それぞれの部屋にあるシャワーを浴びてくつろぎましょう。
冷蔵庫にはグアバジュース、キンキンに冷えています。

ワイキキじゃないのでクーラーは要りません。この辺の家は風の通りを計算して設計されています。風さえあればハワイは実は快適なのです。ビルが風の通りを邪魔しないハワイの杜は結構涼しいのです。

夕食、近くのスーパーでアメリカらしくでっかいカートで買い物しますか?それとも現地の人の溜まり場のようなレストランで昔の映画のように食事しますか?


それとも、、、
そうそうこの旅に行く前、僕が渡したメモの住所を尋ねてみてください。その家から歩いて10分です。そして気楽にアロハと言って名前を伝えてみてください。
気楽な気さくなホームパーティーの始まりです。
言葉?実は彼女はオランダ人、ハズバンドは日系人(でもあまり日本語できません)、みんな同じ外国人、ここはハワイ、あまり難しいことは抜きにしましょう。そうそう高校生のお嬢さん、打ち解けているではないですか?さすが若さです。

ゆっくりのんびり270度に広がるサンセットをビール片手に眺めてください。

集まってきた近所の人たちとその時間を共有してください。おしゃべりしてください。拙くて構いません。一生懸命話せば一生懸命聞いてくれます。買い物ではない、人と人との本当のおしゃべり。通じた時の喜び、それはかけがえの無いものです。それを是非とも味わってください。

ハワイです。時間はたっぷりあります。通じなかったら、もう一度トライしましょう。

ハワイの杜の夜は本当の夜です。

漆黒の闇です。そこに世界で一番のキレイな星が瞬きます。貴方の家に戻り、2人で庭に出て空を見上げてください。何も話しなんかしたくないくらい、そこにきっと吸い込まれますよ。そして世界で2人きりのような、そういう不思議な落ち着いた安らかな気分が訪れます。それをハワイの気候が包みます。昼間のほてりとは違う、安らかなほのかなぬるま湯の中にいるような気分、そこをすーと夜風がすり抜けます。


朝、貴方は日の出とともにきっと目覚めるでしょう。

そして娘のために大きなキッチンで、朝食の用意をしたくなるでしょう。パンを焼いてコーヒーを淹れてラナイで食事をしましょう。フルーツもふんだんに。誰もいません。2人きりです。だから貴方も娘さんも照れくさくありません。何だか自然に話しができます。今の2人は協力者です。同盟者です。
そして朝の風はとても心地よいです。

ワイキキの一泊400ドルの豪華なホテルはそれはそれで楽しいものです。ワーキャー叫びたくなるものです。

ただ時々。
ハワイの杜、一軒家3ベット、何人で泊まっても一泊100ドル、寄り道、のんびり回り道。現実から離れたそういう杜の中に、たまには出かけてみたくはありません?

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9. ハワイのリゾート (イメージと現実)

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普通私たちがイメージするハワイは、海とか空とかホテルとかそういうものですよね。
でもこれもハワイです。ハワイに不動産を所有している人の土地です。数年前に購入して、それっきり行ったことも無いそうです。不在地主、それを良いことに不法投棄の山です。つまりごみ溜めです。

 

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この度お役所から廃棄物撤去命令の手紙が届きました。英語の手紙、実は何度か届いていたみたいです。でも読めないし、それっきり。今度のものは裁判所の印が押された真っ赤な目立つ手紙です。最後通告です。何日以内に撤去しなさい。もし期日までに出来なければ一日につき500ドル罰金を課します。

これが当相談室に寄せられた今回の相談依頼です。

さあどうしましょう?


まず初めにお役所宛に手紙を書くことにしました。手紙といっても普通の手紙ではありません。正式な嘆願書です。
期日が切ってありますので、できれば作戦を練り実行する猶予が欲しいのです。その間罰金徴収の執行を猶予してください、それを最初にお願いすることにしました。


当所有者はこの土地を訪れたこともなく、もちろん投棄物に何ら関与しておりません、、、、、しかし法律により、全ての土地には所有者の管理責任、義務があることは理解しております、、、、


要求と譲歩を織り交ぜながらです。まず当初の目的は期日延長です。逆ギレ手紙を書いても、グチ手紙を出しても意味ありません。起こってしまっていることは既に起こってしまっているのです。そして所有者管理義務責任という、何とも理不尽な法律までそこにはあるのです。

 

ナンバープレートを全て調べて、車の持ち主を探し出しますか。それとも裁判所に異議申し立ていたしましょうか。

ところでこの方、売却をお考えとのことです。
でも今まで売り方が分からないまま放置していたということでした。

やれやれ、車20台、、、、。

ごみ溜めになる前にさっさと売ればこんなことにはならなかったのに、、、とはもちろん気の毒でとても言えません。
よく株は紙切れになるけど土地は最悪残るからねというけれど、しかし土地は残るからこそ、こういう問題も起こり得るのですね。まして外国の土地ですから、なかなか行けません。

嘆願書の返事をぼーと待っているわけにはいきません。まずはいろんな業種の人たちからたくさんの情報を集めることにします。例えば弁護士を雇い訴訟をやったらどうなるか、それからもちろん廃棄物処理業者何社かとそれから車専門の引き取り業者にも見積もりを依頼します。(同じ事やるにも同業者だと同じ様な見積もりになりがちなので、念の為です。)それにこの地域の不動産業者に連絡して売却についても調べましょう。最終目的は、売却、それも所有者が少しでも得になるように、です。もし裁判して勝っても、訴訟費用が売却金額を超えるようでは意味ありませんから。

ハワイ、現実はもちろんいろいろなことが起こります。

この続きはブログでどうぞ。  


10. 売却出来ない海外不動産

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海外ロングステイ相談室に新しい依頼です。

ハワイの不動産の売却に関してです。

数え切れないくらいやっております。

したがって今回もすんなりとことは運ぶ、、、、予定でした。



しかし結果的に言いますと、今回のは売却はできない物件でした。
買主がなかなか現れないとか、売買金額が折り合わないとか、そういう理由ではなく、売ることができないそういう特殊な物件でした。
所有者なのに勝手に売ることもできない、そういうことも稀にはあるのです。

 

依頼人はある日本の不動産会社から、今から20年ほど前ハワイのコンドミアムを購入しました。
そしてそのコンドミニアムをすぐに賃貸にまわすことを決めました。定期収入を得るためです。

以前にもこのブログの中でご紹介しましたが、ハワイは慢性的な賃貸物件不足地域なのです。
それに加えて圧倒的な観光客の数ですので、一層賃貸物件の需要の高い稀有な地域なのです。
ですから、購入したコンドミニアムを賃貸市場にまわし、副収入を得ようとするその行為は、とても利にあっていたことなのです。

依頼人は購入した不動産会社と賃貸借契約を結びました。
正確にはその不動産会社の現地法人とです。しかしここから少しズレが出てきたのです。

通常はどこかの不動産会社から物件を購入したら、現地で新たに管理会社を探すか、もしくはその不動産会社の管理部と管理手続きを結びます。
言葉や法律等の不都合がありましょうから、現地の日本人不動産管理会社と管理契約を結んでも良いです。ただこの依頼人の場合は、購入した不動産会社と管理契約ではなく、賃貸借契約を締結したのでした。

管理契約は文字通り所有者に代わり、煩雑な管理手続きの一切をすることです。ですから不動産の権限そのものには影響はありません。
それに比べて賃貸借契約はある一定期間、所有者としての権限そのものを、その会社へ賃貸借するということです。もちろん売買等はできるわけではありませんが、所有者自身もその契約期間は売買することは当然できません。


まず依頼主の不動産について登記されている記録をエスクローに問い合わせ、同時に登記所から登記書類を取り寄せました。
結果、まず物件はフィーシンプル(所有権)ではなく、リースホールド(借地権)でした。ハワイでは一般的です。
そして問題の賃貸借契約は2005年の12月31日までで、ただしその後は双方の合意により延長できるとありました。「よし、これなら大丈夫」と思い、早速ハワイの同地域に詳しいリアルターに連絡をして、リスティングの用意をしました。昨今は特に、決めたら即動き出さないとマーケットは悪くなる一方です。

あいにく依頼主は、所有者ですが鍵を持っていません。(管理契約ではなく、賃貸借契約をしているのですから当然といえば当然です)しかし内覧しなくては、はっきりとした売出し価格はつかめません。

そこでコンドミニアムのマネージャーの連絡先を調べ、これこれこういう理由でリアルターを向かわせる旨を電話で伝えます。こちらは所有者から委任状を頂いております。正当な権限です。

ところが彼の返事は「ノー、内覧はできないよ。第一このコンドミニアムに君たちが普通にリスティングできる物件は一軒もないよ。それでもコンタクトしたいなら、まず東京のオフィスを通してくれ。」ということでした。
調べてみますと、このコンドミニアム一棟まるごと、依頼主が購入した不動産会社の現地法人が全所有者と賃貸借契約を結んでおり、しかも過去の売買履歴が一つもない、非常に珍しいコンドミニアムです。

おそらく全所有者が日本人で、その全員が依頼主同様その日本の不動産会社から購入し、そして賃貸借契約を締結したのでしょう。
しかし、契約は既に切れているはずです。2005年で一区切りのはずです。

たとえその後合意により延長されるといっても、延長期間に関してはハワイ州の法律で、45日前に文書にて告知すれば解約可能なはずです。
とすれば、件のマネージャーのせりふは違法です。


早速その日本の不動産会社の担当者に連絡をしました。しかし、ただ今会議中です。申し訳ございません。とか、本日終日外出中です。何度連絡してもそういう返答です。
でも繰り返し、電話、メール、FAXと入れ続けます。根比べです。こういう仕事をしておりますと、この様な応対には結構慣れているのです。

ただ、あのマネージャーのやけに自信たっぷりな声に一抹の不安を感じていましたので、もしやと思い、追加登記された要項がないのか、同時に念のためエスクローを通じて探してもらうことにします。

アメリカでは、付帯事項、追加登記、そういうものは珍しいことではありません。何しろ契約の国です。

イチローもマツイも分厚い契約書にサインしたように、どんなものでも、書面にし、契約にしてしまうお国柄です。

予断ですが、「聖書」、新約とか旧約とか、その約は「契約」の約です。
あれは神様と人間との契約事を記した書面なのです。つまり我々日本人と違い西洋では神代の頃から、契約というものが一般化された社会なのです。
日本人の「まあまあここはナニで、アレしときますから」いう意味不明な暗黙の了解は一切通じない国なのです。
本当に注意しましょう。

もう一つ予断ですが、例のサブプライムローン問題も実はこれに関連します。
サブプライム、つまりプライムではない貸付信用度の低い人たちを対象にしたローン、これを申請した人の多くは、実は移民です。メキシコや中南米からやって来た人たちが圧倒的多数でした。
そして共通していることは、契約書を読めないのです。だからリアルターやブローカーに言われるがままに、内容も理解しないままに署名し、あとはこの有様です。苦労の末やっと手にした我が家を、一瞬で失いました。


依頼人と不動産会社が締結した賃貸借契約の付帯条項見つかりました。

きちんと登記されていました。

探すのに時間と手間、相当かかりました。もしかしたら、他にも別途事項あるかもしれません。
でもいったいどれほどの数の別途事項があるのかは、結局当事者間でないとわかりません。

その内容は、僕が今まで見たことがないくらい、専門的な知識を駆使されてつくられた、とてもスマートで、そして非常に腹の立つものでした。


 

付帯事項には「賃貸借契約は2005年12月31日まで、しかしその後は自動的に25年更新される」とありました。

また「更新期間中、借り主は書面による通知で解約できるものとする」とも記されていました。

そして「2005年12月31日以降、貸し主(所有者)はそのリースホールド権を売買することが可能になるが、購入希望者に関しては、借り主は拒否権を保持し、また新たな所有者になったものは、同契約内容の定めに従わなくてはならない」とあります。

ペリー以来の内容です。

つまり、依頼人には解約の権利もなく、売買しようものにも、その不動産会社が認めた買主にしか売れないということです。

しかもこのリースホールド権は2032年で終了なのです。

つまり2030年12月31日、晴れて自由の身になっても(もしくは一方的に不動産会社から解約される場合もありますが、そうされたら、そうなるだけの理由はあるでしょうから、その場合もっと悪いことになっているでしょう。)、あとたった2年しか残っていないのです。

たった2年のリースホールド権を購入する奇特な人は、残念ながらどこにもいません。


依頼人には、その詳細を包み隠さず全て報告しました。
残念ながら僕にはこれ以上何もできないと。


「私はそういう付帯事項のことなど何も知らない、わからない。あの不動産会社の担当者はとても親切な良い人だった。何とかならんのか」

大変お気の毒ですが、残念ながら何ともなりません。
ご本人の署名は、はっきりとその付帯事項に記されています。


そしてそれは、米国大使館にてご本人が宣誓し、認証された署名です。
ですから、その内容を私は知らなかった、では当然済みません。
親切な良い人であるはずの担当者は、僕からの度々の電話にもメールにも一切、お出になられることはありませんでした。


「売却」、できる方法は、恐らく一つです。

それは、その不動産会社に購入してもらうことです。

恐らく相場よりもかなり低い金額でしょう。
それでもゼロではありません。
残念ながら賃貸借期間が終わってからでは、購入者の見込みは絶望的です。
何より依頼人は今71歳なのです。

その不動産会社に購入してもらうにしても不安材料はあります。たとえ依頼人の代わりに僕が交渉しようとしても、結局避けられて、直接依頼人に、、、ということはやはり考えておかなくてはなりません。

何しろ、こういう契約を平気で結ぶ会社です。たとえ自社にて買い取る場合でも、どういう付帯事項をつけてくるか、正直疑っております。
僕よりも、依頼人と直接交渉する方を選択する可能性が高いと思っています。

ですから、依頼人には、くれぐれも言っておきます。たとえどういう良い人が現れようが、もし連絡があった場合には、必ず僕に一報してください、と。


日本は本当の意味の契約社会ではないように思います。
就業規則もろくに知らない会社員も少なくありません。
労働に関する義務も責務も知りません。

超過労働や残業手当のカット、有給休暇もまともに取れません。

こういう場合アメリカでは当然裁判が起こります。それは特別な裁判ではありません。ごく日常のひとコマなのです。

書面にしたものが全てです。署名されたものが全てです。
それが契約社会です。

ですから裏を返せば、その書面を専門知識と語学力をもって解析すれば、相手のワナにみすみす落ちることは避けられるはずです。

何しろそこは日本と違い、目に見えるものが全てという、本来とても分かりやすい社会なのですから。


今から、アメリカの不動産を購入しようとする方、あるいは売却しようとする方、
宜しければご一報下さい

もしくはお近くの専門家のアドバイスを聞きに行ってください。

くれぐれも、決して、「まあ、いっか」で署名はしてはいけません。


海外ロングステイは本当に楽しいものです。

しかしこのような海外不動産にまつわる不幸な話しが、この業界全体を駄目にし、せっかく希望を抱き海外に行こうしている方々の夢に水を差します。


署名をする前でしたら、間に合います。
必ず専門家のレビューを受けてください。

当相談室でもご相談を受け付けております。
セカンドオピニオンとして、少しでもお力になれば幸いです。


決して、これ以上こういう不幸な人を増やしてはいけません。


11. ハワイ島2008年の競売に関する情報

 

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ハワイ郡からの手紙

ハワイ島の場合、米国人の不動産所有者については通常3年間、固定資産税の滞納を続けると競売措置を取られます。
しかし過去において日本人の不動産所有者はどれだけ固定資産税を滞納していても延滞金が増えていくだけで、強制措置を取られた例は数えるほどしかありませんでした。

しかしながらこの度ハワイ島(ハワイ郡)は2005年度から本年度までの3年間支払いが滞っている全ての日本人所有者に対して、競売措置を取ることを正式に決定したとのことです。

その手始めとして、既に約2、000ドルが罰則金として追加課税されました。
それからこの罰則金は今月、6月中に支払われない場合は、その罰則金は増えていきます。

そして最終的な競売措置の実行は本年度11月に行なわれることになります。

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このような措置が取られることはかつてありませんでした。
非居住外国人の所有者に対してのこうした措置は、国際機関や法律等との絡みで、煩雑な手続きと時間が必要となるため、現実の実行は難しいものとされていました。
しかしとうとう今回、ハワイ郡は重い腰を上げたということです。


そういえば数ヶ月前カリフォルニア州のある町が破産宣告しました。サブプライムショックの余波は思った以上に深刻なのです。
アメリカ経済は大きなダメージを受けています。
ハワイの自治体も例外ではないということです。

米国不動産の値下がりは深刻です。

ハワイ郡としても、この極端な値下がりを続ける不動産市場の中で、且つ極端な買い手減少の中で、今ここでこういう措置でも取らなければ今後は更にもっと深刻な情況になるだろうということなのかもしれません。

今をぎりぎりの線だと考えたことが、今回の措置に踏み切った一番大きな判断要因ではないかと想像しています。

つまり、3年以上滞納している日本人所有者の物件を、仮に来年差し押さえたとします。
来年では、たとえ競売に掛けたとしても、もうほとんど捨て値に近い価格でないと、早くに買い手が現れることはないでしょう。
幸い買い手が決まったとしても、その売買価格から税金や共益費などの延滞分を差し引くと足が出てしまう、、、そういう状態がありえるのです。
そういう事情も十分考えて、今回このような措置に踏み切ったのでは、、、そう想像しています。


ハワイ不動産の所有者宛には、以前から多くの手紙(特に英語の)が届いていることでしょう。
そしてそのほとんどは業者からのダイレクトメールでしょうし、ジャンクメールでしょう。当然普段なら読まずに捨ててもいいものばかりです。

しかし昨今届くそれは上記のような、ハワイのお役所からの正式な通知書だったり、管理事務所から雇われた弁護士からの報告書であったり、あるいは裁判所からの出頭命令書だったかも知れないのです。

少しでもお心当たりのある方は、いつものように決して何でもゴミ箱に捨てないよう、念の為開封し、中身を確認してみてください。
 

管理を委託されている方は、そちらで必ずレビューを受けてください。


海外ロングステイ相談室でもご相談を受け付けております。
お気軽にお問い合わせ下さい。


折角の財産です。
知らないうちに競売になっていた、裁判所から呼出し命令が来た。
それではあんまりです、、、。


12. ハワイ不動産の購入

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お待たせしました。
ハワイ不動産は今ご購入下さい。

今買わないでいったいいつ買うのだろうというくらい、現在ハワイ不動産マーケットは、数十年に一度の買い手市場です。

米国住宅バブル崩壊後急落した不動産価格も然ることながら、何よりも注目すべきは、従来ほとんど出回る事のなかった好立地、高水準の質の良い物件がマーケットに出てきていること、そのことが今回のマーケットの特徴だと思います。

バブル期に贅を凝らし建築された住宅、巨額の資金を投じて開発された地域、そういう付加価値のある売り物が、今日のマーケットに出てきているのです。

 

何度も同じことを言うようで恐縮ですが、ハワイは四方を海に囲まれた火山の島です。
ただでさえ住宅用地が少ないところに、その歴史から借地の割合が圧倒的に多い州です。
不動産マーケットは、昨日も今日も明日も動いているけれど、出回っている物件の種類、質は、昨日と明日ではまったく異なっているのです。

ここはハワイ、マーケットに出ている物件は元々少ない場所です。
そして本当に良い希少価値物件は業者の顧客に紹介という形で取引されることが多く、残念ながら通常一般購入者の目に触れることは非常に少ないのです。

そこへバブル期に、新たに開発分譲された地域、新たに付加価値を与えられた地域の優良物件が、今のマーケットにどっと供給されていく。

圧倒的な買い手市場という追い風。

そして円高。

そういう幾重にも条件が揃った、めったにない機会。


いつかは欲しい、そう考えていた人に、「そのいつかは、今です」と断言しても良いくらい、この時期は千載一遇のチャンスです。



どういう物件を買いましょう?

本当に選り取り見取りです。


極端に言ってしまえば、ベンツやジャガー、BMWなどが、カローラの価格で買える。しかもかつてはいくらお金を積んでも決して購入することが叶わなかった限定販売モデルの車種まで、今はあなたの選択肢の中にあるということです。

ハワイ不動産は今、こういう情況なのです。



ベンツにしようかBMWにしようか、はたまた、、、、迷ってしまいますよね?

では実際にはどういうものを購入するか、次回から、戸建、コンドミニアム、ホテルコンド、土地、タイムシェア、それからフィーシンプル、リースホールド、、、、、いろいろなことに少しずつ触れながら具体的にご説明していきます。

それぞれに良さがあります。しかし同時にその長所とその短所は表裏一体です。
たとえば、意志が強いことで褒められた人が、意固地と言われ貶されることもあるということと似ています。


結局あなたの目的、それに合わせて、選ぶのが一番なのですが、そのためには、まずそれぞれの特性を知ることから始めましょう。

欲しいものは何ですか?と訊かれても、どういう商品があるのか、それはどういう性能なのか、それがわからなくては答えようがありませんからね。



「そうなんだよ、こういうのが欲しかったんだよ」
潜在意識にあるものを、汲み取って、そう言って頂けるように、、、それが僕たちの喜びなのです。

 

 


13. 海外は初めの一歩だけが大変です

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乱暴に聞こえるかもしれませんが、暮らしてしまえばあとは何とかなるものです。

要は最初の一歩です。

ここまでが最も困難なのです。


何しろこのきびしい日本できちんと生きてこられた皆様です。

ハワイの楽園、のんびりハワイタイム、暮らせないはずはありません。


手続き?

英語?

本当は皆様ご自身でできます。
しかもインターネットがこれだけ盛んになると、大抵のことは自身で解決可能です。

でもそれでは私の仕事はなくなってしまいます。それは困ります。

皆様も事前に調べ上げる時間を費やす必要があります。

だから辛うじてそこに需要と供給が生まれます。

それはともかく、、、。


問題は暮らす以前なのです。

踏み出せない方々の特徴は共通しています。

暮らす前に勝手に無理だと思いこんでしまうのです。

 

英語、手続き、そういうことから募る、「不安」、それがどんどん大きくなってくるみたいです。
そしてこれが最も手ごわき敵です。
この不安のせいで、今一歩を踏み出せない、あのきらきらした経験を、体験できない方々をつくってしまうのです。
もったいない、、、。


具体的な計画の前に、事前に気楽におしゃべりしませんか?



希望は何ですか?

安く滞在?
ではバケーションレンタルを借りてとりあえず一月過ごしてみましょう。
もし気に入れば、、、、、その時は、、、、

それがいけません。


先走らないで、まずはその一ヶ月を目一杯楽しみましょう。



不安は何ですか?

英語?
ではいっそ学校でも通ってみますか?
現地のアダルトスクール、お勧めは料理とか、フラとか、そういうクラス。
英語だけをやっても飽きてしまいますから。
楽しそうなことを通じ英語も、そういう欲張りなスタイルがお勧めです。


希望も不安も、具体的な形があれば必ずひとつひとつ解消できるのです。
だから、漠然とした不安、これが最も厄介なのです。
実はそんなものは存在しません。
漠然とした、、、そんなもの、勝手につくってはいけません。


皆様はこの厳しい日本で立派に生きてこられた人たちです。

何にも恐れる必要はないのです。


ハワイの杜で、あの体験が待っています。



だから、まずは気軽におしゃべりしませんか?

 


14. 現役社員。昼間の顔と真摯な気持ち

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購入後、予約後、実は本当の付き合いはそこから始まるものだと思います。
そこは外国です。不動産を買う、行く、滞在する、そういうことを取り巻く様々な不安の解消こそが本来のサービスなのです。そしてそれこそが我々の仕事なのです。
でも現実には、利益の追求を追い求めなくてはならない我々社員には、その現実とのギャップとジレンマがあります。本当はお答えできることには全てお答えしたいですし、できることは全て何でもさせていただきたいと正直そう思っています。(末端の社員ほどそう考える気持ちがより強いと思います)
誰しも最初はそういう気持ちで入社したのだと思います。しかし月日の経過と日々のノルマはやはり重い現実です。例えばサービス代金5万円をいただく仕事よりも、100万円の仲介手数料が入る仕事を会社も社員も優先して追い求めてしまいます。(面倒なことをやって5万より、右から左で100万円、偉そうなことを言う私自身がそうです。本当に申し訳ございません。)
本当は、最初の頃は、海外に飛び出そう、海外で暮らそう、そう思う人たちの力になれたら、少しでも役に立ちたい、そう考えていたはずなのです。つまりこの相談室は私自身の自戒の念から始めているのです。

あの外国生活の、あの喜びを味わってもらいたいのです。心細くはあるけれど、それでも訪れてみたい、そこで生活してみたい、どきどきするけれど、それよりももっと、わくわくするこの気持ち。不安と隣り合わせの大きな充実感、そういう日本にいた時には忘れていた感情を感じていただきたいのです。そしてそこで暮らす普通の外国人達の驚くほどのやさしさや気安さに触れて、子供のように無邪気な笑顔で喜んでいただきたいのです。

海外不動産をご所有されている方に届く外国からの突然の手紙、いったい何が書いているのだろう。
これから海外の生活について考えてみたい、でもいったい何から調べていいのか分からない。
もし宜しければ個人的にご相談にのらせてください。
現役の社員達です。こうみえてもプロです。裏も表も知っています。問題を解決に結びつけるためのルートは必ずどこかにあります。